今回は、最近良く聞く、直葬について詳しく書いてみたいと思います。一般的に直葬とは警察署や施設などから、お葬儀をせず、直接火葬場へ搬送して火葬する事を意味しています。予算面でも低コストにて行う事の出来る葬儀プランです。
ただ、覚えておいて欲しいのは日本に於いては、ご逝去後24時間以上の経過を待たないと火葬は認められません。(コロナウィルスなどは24時間経たなくても火葬可)当社にも問い合わせがあった事なので書いておきますが、病院でご逝去された方のご家族からお電話があり、直葬でお願いしたいのですがと言う事だったのですが、先にも書いた様に24時間待たなければ、火葬はできません。どう言うことかというと、病院でのご逝去の場合直葬はあり得ないと言う事です。ご自宅、もしくはご安置施設にお連れして24時間経過を待たなければならないからです。葬儀を行わない=直葬ではないのです。
原則として直葬可能なケースは事件、事故により警察署扱いになった場合で検死などを済ませ、ご逝去から24時間以上の経過時間がある故人様を火葬場へお連れする事を直葬というのが正しいと言うことです。お寺様からのお参りをせずにお送りするのは直葬ではなく自由葬ですとか無宗教でのお見送りというのが正しいと考えます。
コスト面だけがクローズアップされ、誤解をされている方も多い様なのであえて書いておきました。また、直葬の場合注意しておいて欲しい事がいくつかあるので、書いておきます。
1 直葬の場合、お寺様のお参りがないので、戒名などは付きません。俗名で送る事となります。(生前に戒名を頂いている場合は別)
2 お寺の敷地内にあるお墓、納骨堂への納骨はできません。(お骨にしてからの骨葬 をする事により納骨可)
3 葬儀式をしない事で親戚間で揉める原因になる場合があります。
以上が直葬をされる場合の注意事項となります。直葬もケースによっては必要な葬儀形式ではありますが、誤解している方も多い様に見受けるので、あえて書かせて頂きました。
私共、葬儀社がきちんと説明しないで、発信しているのが悪いのですが、最近は葬儀と言ってもいろんな表現があり、多くの誤解を招いていると思うので、きちんと理解して頂いた上で、お客様にご判断頂きたいので、今後一つずつ、ブログにて説明していこうと思います。今回は直葬について説明させて頂きました。